コラム|浜松市中央区で歯医者をお探しの方は【根上り松せいと歯科】まで

COLUMN
コラム
【浜松市の歯医者】口腔外科と歯科は違う?両方に対応しているメリット

歯医者を探していると、「口腔外科」という表記を目にすることはありませんか。
「一般的な歯科診療と何が違うのだろう」「親知らずはどこで診てもらえばいいの?」と迷われる方も少なくないでしょう。
じつは、口腔外科と歯科は診療領域に違いがあり、それぞれに役割があります。
そして両方に対応している歯医者には、患者さまにとって大きなメリットがあります。
今回のコラムでは、口腔外科と歯科の違い、診療内容、そして両方に対応している歯医者を受診するメリットについて、わかりやすく解説します。

片岡 聖 院長
院長略歴北海道医療大学歯学部 卒業
愛知学院大学歯学部 高齢者歯科学講座 入局
静岡歯科にてインプラントセンター長として勤務
佐古歯科医院勤務
根上り松せいと歯科開院
口腔外科と歯科は違う?それぞれの役割とは

口腔外科と歯科は同じ「歯医者」の中にある診療分野ですが、対応する病気や治療内容が異なります。
詳しくみていきましょう。
口腔外科とは、どのような診療科?
口腔外科は「口腔・顎・顔面および、その隣接組織に生じる疾患を扱う診療科」です。
■親知らずの抜歯(埋まっている、横向きになっているなど抜歯が難しい状態)
■顎関節症
■外傷(転倒や事故によるお口周りのけが)
■口腔粘膜疾患
■良性腫瘍・悪性腫瘍(口腔がんなど)など
お口には、噛む・咀嚼(そしゃく)機能、飲み込む・嚥下(えんげ)機能、発音する機能といったさまざまな働きがあります。
そのため治療では、機能の回復と形態や見た目の維持の両立が重要です。
歯科がおもに対応する内容
■むし歯治療
■歯周病治療
■根管治療
■修復(詰め物・被せ物)
■予防・クリーニング など
むし歯や歯周病は、多くの方が経験することのある身近なお口のトラブルです。
こうした日常的な歯科診療を行うのが歯科です。
つまり、歯科は「歯を中心とした治療」、口腔外科は「歯だけでなく顎や顔面を含む外科的疾患まで扱う分野」と整理できます。
口腔外科で診療するおもな疾患

■お口周りの外傷(けが)
■親知らず(智歯)の抜歯・難抜歯
■顎関節症・顎の痛み
■歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
■口腔粘膜の病気
■腫瘍(良性腫瘍・悪性腫瘍)
■味覚障害 など
歯ぐきの炎症から、顎の不具合、粘膜の病気、腫瘍、外傷まで対象は多岐にわたり、噛む・飲み込む・話すといった機能に深く関わるのが特徴です。
ここからは、それぞれの疾患について詳しく説明します。
お口周りの外傷(けが)

転倒や交通事故、スポーツ中の衝突などによって、お口や顎に強い衝撃が加わることがあります。
歯の破折だけでなく、顎の骨や粘膜、神経にまで影響が及ぶことがあり、迅速な対応が重要になります。
代表的な症状
✔歯が欠けた、割れた
✔歯が抜け落ちた
✔歯がぐらぐらする
✔唇や歯ぐきが深く切れている
✔顎が腫れている、動かすと痛い
✔かみ合わせが急に変わった
歯の破折の有無、歯根の状態、歯の動揺度(グラつき)、歯根破折、お口周りの骨折の有無などを確認します。
唇や粘膜の傷も丁寧に確認し、必要に応じて歯科用CTを使用して詳細な検査を行います。
治療の方向性
歯の破折であれば接着修復や被せ物を検討し、歯が脱落した場合は、保存状態がよければ再植を試みることもあります。
深い傷は、縫合処置を行い、顎の骨折が疑われる場合は、必要に応じて専門医療機関と連携することもあります。
外傷で、頭部の強打や意識喪失などがあった場合は、まずは救急外来や脳外科などの受診を優先してください。歯が折れた・欠けた場合は、早めの受診が重要です。
親知らずの抜歯

親知らずは、すべて抜歯が必要になるわけではありません。
しかし、生え方や周囲の環境によっては炎症やむし歯、歯並びの乱れの原因となることがあるので注意が必要です。
代表的な症状
✔歯ぐきの腫れや痛み(智歯周囲炎)
✔口が開きづらい
✔頬の腫れや違和感
✔半分だけ歯が出ている状態
✔横向きや斜めに埋まっている状態(埋伏智歯)
✔手前の歯がむし歯や歯周病になりやすい
親知らずは、歯列の奥に位置するため歯磨きが難しく、炎症を繰り返しやすい特徴があります。炎症が強くなると、発熱や強い腫れにつながることもあります。
口腔外科で行う診察
親知らずの抜歯の際は、歯の向きや深さだけでなく、神経や血管との位置関係の把握が必要です。特に下顎では神経との距離、上顎では副鼻腔との関係が重要になります。
当院では、歯科用CTやマイクロスコープなど先進的な設備を活用し、安全性の高い治療を行います。
治療の方向性
炎症の程度や位置関係を踏まえ、抜歯が必要か、抜歯する場合はその方法を検討します。
抜歯後は、一時的に腫れや痛みが出ることがあるため、術後の過ごし方や注意点についてもご説明します。
顎関節症・顎の痛み

顎の関節や筋肉に負担がかかることで、顎の痛みやバキバキと音が鳴る、お口が開けづらくなるといった症状が生じることがあります。
代表的な症状
✔口を開けると痛い
✔開閉時に音がする
✔大きく口を開けられない
✔噛むと違和感がある
✔朝起きたときに顎がだるい
お一人お一人で原因や症状が異なりますが、顎関節症は関節だけでなく、噛む筋肉の緊張が関わることもあります。
口腔外科で行う診察
お口がどれくらい開くのか、痛みの部位はどこか、関節の動き、かみ合わせの状態を丁寧に確認します。
必要に応じて歯科用CTによる画像検査を行い、関節内部の状態を調べます。
治療の方向性
生活習慣の見直しや、顎への負担を減らす対策を中心に進めます。
場合によっては、マウスピース型の装置を活用した緩和治療を併用することもあります。
歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯や顎関節に強い力が継続的に加わってしまいます。
特に、就寝時に無意識のうちに行っていることもあるため、自覚がないまま進行することが少なくありません。
代表的な症状
✔歯のすり減り
✔詰め物や被せ物の破損
✔歯の根元の欠け
✔顎の痛みやこわばり
✔頭痛や肩こり
口腔外科で行う診察
歯の摩耗の程度、顎関節の動き、筋肉の緊張、かみ合わせの偏りを確認します。
生活習慣も含め、症状や原因を調べます。
治療の方向性
歯や顎への負担軽減を目的に、就寝時はマウスピース型装置「ナイトガード」の使用、日中は歯の接触を減らす工夫などをご提案します。
口腔粘膜の病気

お口の中の粘膜は外から見えにくく、異変に気づきにくい部位です。
自然に治ることもありますが、「口内炎がいつまでも治らない」など、変化が長引くときは注意が必要です。
代表的な症状
✔治らない潰瘍や口内炎
✔白く見える部分(白斑)
✔赤く変色した部分(赤斑)
✔硬いしこり
✔繰り返す炎症
口腔外科で行う診察
まず、病変の大きさや色、形、表面の状態を丁寧に観察します。
次に触診を行い、硬さや周囲との境界、痛みの有無などを確認していきます。
あわせて、舌や頬粘膜、歯ぐきなど、ほかの部位にも変化がないか確かめることも大切です。
発症からの経過や、症状が続いている期間も大切な情報ですので、おうかがいします。
必要に応じてレントゲン撮影や組織検査などを行う場合があります。
治療の方向性
炎症性の病変であれば、刺激の原因を除去し、原因に応じた薬物療法を行い、経過をみていきます。
一方、改善がみられない場合や慎重な判断が求められる場合には、より詳しい検査や専門的医療機関での診断へとつなげます。
腫瘍(良性腫瘍・悪性腫瘍)

良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
良性腫瘍にはエナメル上皮腫や歯牙腫などがあり、悪性腫瘍には舌がん、歯肉がん、口底がんなどがあります。
代表的な症状
✔しこり
✔腫れ
✔出血
✔飲み込みづらさ
✔発音しづらさ
口腔外科で行う診察
まず、病変の大きさや形、色調、表面の状態を丁寧に観察します。
あわせて触診を行い、硬さや周囲との境界、痛みの有無なども確認します。
症状が出てからの期間や変化の様子などについても重要な判断材料になりますのでお聞かせください。
必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CTなどの画像検査を行い、内部の広がりや骨への影響を調べることがあります。
さらに詳しい確認が必要と判断される場合には、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査へ進むこともあります。
口腔がん|早期発見・早期対応の重要性
国立がん研究センターの調査によると、口腔・咽頭がんは、発見された時点での進行の程度によって、その後の経過に大きな差が生じることが明らかになっています。
がんが原発部位にとどまっている状態で発見された場合、5年生存率は約86.6%です。
これは、がんが早い段階で発見・治療されれば生存率が高くなる傾向があることを示すデータです。
早期発見・早期対処のために、気になることがあれば早めに歯科検診を受けましょう。
参照:国立研究開発法人国立がん研究センター|がん種別統計情報「口腔・咽頭」 >
味覚障害

味覚障害は、食事の楽しみだけでなく、栄養摂取や体力の維持にも影響します。
味がわかりにくい状態が続くと、食事量が減ったり、偏った食生活につながったりすることがあります。
代表的な症状
✔味がわかりにくい
✔苦味や金属味を感じる
✔甘味や塩味が弱く感じる
✔食欲が低下する
✔食べ物の風味が変わったように感じる
味覚の変化は突然起こることもあれば、徐々に進むこともあります。原因は一つではなく、複数の要因が関与する場合も少なくありません。
口腔外科で行う診察
舌の表面の状態や炎症の有無、口腔粘膜の変化、唾液の分泌量や口腔乾燥の程度を診ていきます。
さらに、症状の出現時期、服用している薬、既往歴、食事の変化などを確認し、お口の中の問題なのか、全身的な要因なのかを追究します。
治療の方向性
炎症や乾燥が原因であれば、その改善をめざします。
栄養状態や薬剤の影響が疑われる場合には、医科と連携して対応を検討します。原因を一つに決めつけず、経過をみながら方針を調整していくことが大切です。
歯科と口腔外科の両方に対応している歯医者のメリット

歯科と口腔外科、両方に対応している歯医者のおもなメリットは次のとおりです。
■一つの医院で、お口の中を総合的に診断できる
■外科処置からその後のケアまで、一貫して対応できる
■歯科用CTなどの設備がそろうことが多く、精密な画像診断を活用できる
つまり、一つの医院で、お口の中を総合的に診断・治療することが可能なのです。
「歯が痛い」という症状でも、原因がむし歯や歯周病とは限らず、顎の炎症や神経のトラブル、かみ合わせの問題が関係していることもあります。
歯科と口腔外科の両方の視点から確認することで、歯だけでなく顎や粘膜、筋肉を含めて状況をチェックできます。
当院は、歯科と口腔外科の両面から「お口を総合的に診る」という体制で、患者さまのお口の未来を支えるお手伝いをしてまいります。
お口のことでお困りのことがあれば、どのようなことでもご相談ください。


